MikuMikuDanceのきかんしゃトーマス「うごくスクラップきかんしゃ」裏話と小話
どうも皆様。この度はMikuMikuDanceのきかんしゃトーマス「うごくスクラップきかんしゃ」を
ご視聴いただきありがとうございます。
今回はTwitterにて語った裏話と小話をブログにまとめました。
このお話について
まず、このお話についてですが、
実を言いますとMMDできかんしゃトーマスの二次創作話を
作ってみたいという欲に駆られたのですが、
ここしばらく二次創作のお話を執筆していなかったのときかんしゃトーマス
(特に1~7期。8期以降は例外)の出来の良さが相まって実行に移すことは不可能でした。
「お話の内容をどうしようか」と考えながら「学校の怪談2」の
とあるシーンを見て思いつきました。
「夜中に動く二宮金次郎像」を見てて、
「この怪談話を元にトーマスの話を作ったら面白そうだな」と考えたのが始まりです。
ただ、この手の怪談話はイギリスには無さそうなので、
代わりに機関車たちが最も恐れるスクラップ機関車に置き換えて
そこから脚本と予告映像を作り上げました。
予告とは違う動くスクラップ機関車
続いて予告動画と本編の違いについて。
予告動画を見てもらえれば分かりますが、本編に出た動くスクラップ機関車とは全く違います。
最初はトーマスのモデルとなったクラスE2を真っ白にしてお話のオチに入れようと考えました。
でも、タイトルが「スクラップきかんしゃ」が入っているのに
幽霊機関車がオチって言うのもアレかなと思い、
適当に別のタンク機関車をモデルにしました。
そしてクラスE2の幽霊機関車は予告しか登場しない機関車となりました。
お話のサブタイトルについて
タイトルの「うごくスクラップきかんしゃ」は仮第でしたが、
中々いいタイトルが無かったのでそのまま採用してます。
裏話と小話
出るという噂の精錬所に行くトーマスにパーシーが噂話を聞かせるシーンで
「なんでパーシー?ディーゼルが適役だろ」と言うコメントがありましたが、
元々パーシーは怖がりではなく夜を走ることや怖い話が好きな一面があったので
こういう話を持ち込むのはパーシーが適任かなと思い、パーシーにしました。
と言うかお話の雰囲気は5期をイメージしてますし、
そもそもディーゼルの性格上こんな話信じない上にあいつ5期に出ていないので。
精錬所から出発からスクラップ置き場までのシーンは予告編の映像を新しく作り直しています。
なので貨車やトーマスモデルが所々変わっていますので予告との比較もおすすめします。
トーマスがスクラップを見てガタガタ怯える所は魔法の線路でゴードンが怯えていたシーンを基にしています。
CG版みたいに車体揺れしてる?これはガタガタ震えているだけ。一緒にしないこと。
イイネ?(威圧
スクラップ機関車たちがゴロゴロ捨てられているシーンでは、
模型期には登場しない機関車やトラクターがあります。
例えばユーストン派の別鉄機関車のスクラップがあったり、
ダックのスクラップが置いてあります。
解体待ちの機関車たちが置かれている線路の前に
トーマスがスクラップの合間を縫って横切るシーンですが、
手前にボギー有蓋車が止まっていますが、
実を言うとこのシーンではボギー有蓋車の所は線路を敷いておらず、
霧エフェクトでごまかしてます(苦笑
続いて解体待ちの機関車たちにトーマスが睨まれる場面では、
原作を読んだ方ならもうお気づきかもしれません。
作中に登場した睨む機関車たちは原作 第18巻「がんばりやの機関車」にて、
本土で解体されている機関車たちが出ています。
そして睨まれたトーマスが横切ろうとする場面ですが、
正面のシーンを写した後にもう一つ映像を入れる予定でしたが、
尺の都合であえなくカット。これがその未公開シーンです。
そしていよいよ登場。動くスクラップ機関車の場面は、
よーく見るとこのシーンで最後辺りの伏線を取り入れてます。
ここはあえてネタバレなので伏せときます。
翌朝の機関庫のシーンにて、ゴードンの言っていた「目を見たら仲間になる」は、
これはギリシャ神話で出てくる「メドゥーサの目を見たら石になってしまう」と言うのが元ネタ。
続いてヘンリーの「車輪を数えたら故障を起こす」と言うのは、
これはこのお話の元となった
「二宮金次郎像の牧の数を数えたら不幸になる」が元ネタとなります。
次にハット卿がトーマスに精錬所に行くように命令するシーンですが、
コメントで「ジェームスも居たら完璧だった」と突っ込まれました。
実は右にジェームスを置く予定だったんですが、置くの忘れてました(笑。
精錬所で機関士たちが監督官に例のスクラップ機関車について話す場面ですが、
よく見るとスクラップトードが置いてあったのをお気づきだろうか?
トーマスが監督官に貨車を取りに行ってほしいと
言い渡されるシーンでめっちゃんこしわくちゃなトーマスですが、
このお話の為に作ったわけじゃないです。
しわくちゃピカチュウに便乗して原作2巻でのトーマスの顔を作ったんです。
ナレーションが「今日は厄日」と言っていたのは、コマンドーでシンディーがメイトリックスと
アリアス大統領(笑)の争いに巻き込まれて「今日は厄日だわ!」と言うシーンが元ww。
終盤でついに動くスクラップ機関車がトーマスとご対面のシーンは
「トーマスとパーシーとりゅう」での終盤シーンが元ネタとなります。
実は動くスクラップ機関車は入れ替え用の機関車が
移動させていて、夜の暗さと霧のせいでスクラップ機関車自体が動いている様に
見えていただけだったというトリックが明かされるシーンでは、オリキャラを登場させました。
この動画に登場したオリキャラ「ニコル」。
名前と元ネタは1980年公開のホラー映画「シャイニング」にて
父親役を演じたジャック・ニコルソン氏から。
車体番号も公開年に因んでます。
顔とアップシーンは有名な「Here's Johnny!」が元ネタ。
終盤でコメントにて「トビーのたんけんとオチ似てる」と言われましたが、
この話のラストは「トビーのたんけん」が元ネタとなります。
5期ってたまーに怖い話でも「これがその正体だ」と言うオチが他にもあるんですよね。
ここで終わるといつものトーマスですが、
実は5期のトーマスってオチが怖かったり後味が悪い話があったりします。
なので今回の動画でもそれを元に「ウワサがホントになりました」
的な流れでお話を閉めました。
機関車紹介でニコルが紹介されなかったのは、
5期に登場してた新キャラもあまり紹介されないのがありましたのでその流れを取り入れました。
EDではポンキッキーズ風に終わる形となります。
予定ではEDは今回の話に因んでみんなのトラウマ「花子さんがきた!」を選ぶつもりでしたが、
流石にそこまでやったら怖すぎるし、
尚且つ視聴者の中にはお子さんも居ますので
あまり怖がらせるのはやめといて最後は可愛さと癒し要素を取り入れて
チビミクとぷちミクで「地球をくすぐっチャオ!」にしました。
提供場面では、ガチャピンとムック、Pちゃんが焚火しながら焼き芋を食べていますが、
時期が時期だったのでその要素を取り入りてます。
あと余談ですが焼き芋はムックが全部おいしくいただきました(w
画質に関してですが、あえてビデオで録画した感じを出したかったのでわざと画質悪くしてます。
尚CMを入れたのも同じく放送当時物雰囲気にしようと入れてます。
そしてこのあずきバーのCMが何より好きだったのでw
最後に、何故あずきバーのCMをゆっくりで表現したのかと言いますと、
その時私はゆっくり文庫さんの動画を見ていて、
ゆっくり達が物を食べるシーンに魅了されて、
そこからあずきバーのCMをゆっくりで表現しました。
そしてポンキッキーズではお馴染み
「ジャカジャカジャンケン」は、
本当はさかなつりの再現で取り入れる予定でしたが、時間の都合でカットしたのを今回の動画に取り入れました。
尚、何故コニーちゃんじゃなくLat式ミクなのかは
「ポンキッキーズ風ニコニコ動画」的なことをやってみたかったのと、
Lat式ミクが最近見ないなーと思ったことが理由。
以上「うごくスクラップきかんしゃ」の裏話はここまでとなります。
最後に、最初は自分の作るお話で視聴者の皆さんが喜ぶだろうか?と不安でしたが、
「面白かった」「脳内再生余裕でした」と言うコメントが結構あったのでとても嬉しかったです。
また、今の今まで杯に参加して受賞されず、正直言いますと悔しい思いがありましたが、
視聴者の皆様がニコニコ出来たことが何よりうれしいです。
ただ一番びっくりしたのはまさか福原P様に準選考作品に選ばれたのは予想外でしたけど、
コメントはどうあれ自分の書いたトーマスのお話が選ばれたのはもう嬉しくて泣きそうでした。
長々と語って申し訳ありませんでした。
以上を持ちまして、うごくスクラップきかんしゃ裏話を終了とさせていただきます。